Visual Studio 2013 Community
 .NET Framework 4.5.1
 System.Data.SQLite 1.0.99.0
 Entity Framework 6

■238.SQLite事始 Prev Top Next
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今回は SQLite と Entity Framework を使ってみます。
SQLite は、サーバー上ではなくローカル環境に組み込んで使用する計量のRDBMSです。
まだ実務で使用したことはないですが、アプリケーションの設定情報やテンポラリデータ保存という目的で使用すると思います。
ローカルDBとしては Microsoft Access がありますが SQLite はスマホアプリでも使用できるため汎用性が高いと考えられるため、 SQLite を使用したほうが何かと都合がいいと思われます。

SQLite の詳細を確認したい方はウィキペディアを参照してください。


今回は Entity Framework を使用してSQLite へアクセスします。Entity Framework の環境構築は、SQLServerと異なり結構面倒なのでそこから解説します。

1.Visual Studio 用の SQLite セットアップパッケージをダウンロードしてインストールします。ダウンロードサイトはSystem.Data.SQLite Downloadsです。
  使用する.NET Framework バージョンのセットアップパッケージをダウンロードしてください。
  ここで注意があります。英語の説明文読むとわかりますが、Visual Studio のデザイナを使用する場合は32-bit版を使用してください的なことが書かれています。
  まあそういうことなので32-bit版をダウンロードしてください。
  

2.次に Visual Studio 2013 Community をダウンロードしてインストールしてください。
  Visual Studio 2013 Expressでは SQLite用の Entity Framework を使用できません。( コードファーストはできるらしいが試してない )
  Express版では機能制限のためテンプレートとごく一部の拡張機能を除きインストールできないためです。
  なお Community版 のライセンスについては、Visual Studioを参照してください。

3.次に Visual Studio 2013 Community を起動して、プロジェクトを作成します。このとき.NET Framework 4.5.1を選択してください。

4.次に「プラットフォームターゲット」を x86 に変更します。
  

5.次に「NuGetパッケージの管理」を起動して、System.Data.SQLite(x86/x64)をインストールします。
  

6.次にapp.configを修正します。stackoverflowを参照して下記のように修正します。

  <system.data>
    <DbProviderFactories>
<!--
      <remove invariant="System.Data.SQLite.EF6" />
      <add name="SQLite Data Provider (Entity Framework 6)" invariant="System.Data.SQLite.EF6" description=".NET Framework Data Provider for SQLite (Entity Framework 6)" type="System.Data.SQLite.EF6.SQLiteProviderFactory, System.Data.SQLite.EF6" />
-->
      <remove invariant="System.Data.SQLite"/>
      <add name="SQLite Data Provider" invariant="System.Data.SQLite" description=".Net Framework Data Provider for SQLite" type="System.Data.SQLite.SQLiteFactory, System.Data.SQLite" />
    </DbProviderFactories>
  </system.data>

7.いったん Visual Studio から離れて、SQLiteのDBファイルを作成します。データベースファースト方式を使用するため、事前に作成する必要があります。
  DB Browser for SQLiteを使用しますので、まずインストーラーをダウンロードしてインストールしてください。
  次に DB Browser for SQLite を起動して、DBファイル、テーブルを作成して、項目を追加してください。

8.また Visual Studio に戻って Entity Framework 環境を構築します。
  「新しい項目」から「ADO.NET Entity Data Model」を選択します。
  「Entity Data Model ウィザード」が表示されますので、「データベースから EF Designer」を選択します。
  「新しい接続」をクリックします。
  「接続のプロパティ」が表示されますので、「変更」をクリックします。
  「データソースの変更」が表示されますので、「System.Data.SQLite Database File」を選択します。
  「接続のプロパティ」ウィンドウが表示されますので、Databaseに7で作成したDBファイルの絶対パスを入力します。そのほかのパラメータはデフォルトのままとします。
  「次へ」をクリックして、「データベースオブジェクトと設定の選択」が表示されますので、作成したテーブル名をチェックします。
  「完了」をクリックするとテーブルに基づいてEntity Framework用のソースコードが自動生成されます。

9.あとは LINQ to Entities で遊んでください。


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