■法線マップ作成 | Prev Top Next |
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法線マップについて簡単に説明すると、3Dモデルの表面の微細な凸凹を低コストで表現するために使用する2Dテクスチャーです。 3Dモデルの表面の微細な凸凹をまじめにモデリングしようとすると非常に手間がかかるし、またモデリングできたとしても頂点数が膨大になるためレンダリングにかかる負荷が大きくなり、現実的ではありません。 そのためモデルの法線情報が格納された2Dテクスチャー(法線マップ)を使用し、ピクセル単位でライティング処理を行うことにより微細な凸凹を擬似的に表現します。 擬似的にといったのは、この方法はライティングにより凸凹になっているように見せているだけで、モデルの形状自体を凸凹にしているわけではないので、モデルの輪郭線付近をみると凸凹になってないのがばれてしまいます。
このように輪郭付近が凸凹しません。どうしても輪郭付近も凸凹してるようにしたいときはディスプレースメントマッピングを使用する必要がありますが、その場合頂点数が膨大になるのでご注意を(プログラミングの話)。
1.法線マップを作成するための「Photoshop」用プラグインのインストール
ここでは「Photoshop CS2」を使用して法線マップを作成します。しかし「Photoshop CS2」標準でその機能は存在しないのでNVIDIAのサイトからプラグインをダウンロードしてインストールします。
NVIDIA Plug-ins for Adobe Photoshopからダウンロードしてインストールしてください。
さてインストール作業ですが、1点だけ注意点があります。インストール先のパスをデフォルトのままの場合、インストールしただけではプラグインを使用できません。
この場合、「Photoshop」のインストールフォルダ直下に「Plug-Ins」と「Presets」の2つのフォルダが作成されます。
多分このフォルダは英語版「Photoshop」で参照するフォルダで日本語版「Photoshop」では使用しないのだと思います。
実際これとは別に「プラグイン」と「プリセット」という日本語名称のフォルダがあるし。
そういうわけですのでファイルを移動します。
該当のファイルはNormalMapFilter.8bfです。これを「Photoshop」インストールフォルダ/プラグイン/フィルタのフォルダ内に移動してください。
2.高さマップを作成
次に法線マップの種となる高さマップを作成します。これは文字通り高さ情報をもつ2Dテクスチャーです。黒が低いところ、白が高いところとなります。もちろん中間色も使用できます。
3.法線マップを作成
まず「PhotoShop」を起動します。「フィルタ」メニューの一番下に「NVIDIA Tools」という項目が追加されているので「NVIDIA Tools」をクリックします。
「Normal Map Filter」が表示されます。色々パラメータがありますが、最低限覚えておきたいところは「Filter Type」と「Scale」ぐらいだと思います。
・「Filter Type」
凸凹のなだらかさを設定します。
・「Scale」
凸凹の高さを設定します。
調整が終了したら「OK」をクリックしてファイルを保存してください。